市川総合設計室

建築の仕事は人生と同じ出会いの連続です。

建築家の仕事

心地よい住まいづくりは家族の絆と共にあります。土地選びから始まる家づくりに、経験豊富な建築家の助言があれば安心です。夢をカタチにする提案から設計図書作成、予算管理、施工指導と完成までの全工程にワンストップで責任を持つ仕事です。また具体化される過程での交渉事もお手伝いし、入居後のメンテナンス相談も行います。

建築家が手がける仕事

  • 希望する建物の想定規模が敷地形状や高低差に配置されるか、理想とする住宅のイメージをまとめます。理想を現実に近づける作業として与条件を洗い出し、まずは実現したい事を箇条書きにします。資料を収集し、データを整理します。当初は形にこだわりませんが、専門家の立場から見立てれば不可能と思われることも、解決の糸口が見つかる場合があります。

  • 心地よく快適に過ごすことの出来る空間では基本となる考え方が一貫している。それらを前提にした概算予算額を作ります。規模の大小にかかわらず、プロジェクトを推進するのには、施主の強い意志決定が必要となります。意思統一を計れるための案を提案します。パターンは一つではありません。基本となる案を固め、それを発展させる方針が最良です。新しい暮らしのスタイルを見極め、頭の中にある理想を具体化します。

  • 実施設計図は注文書でもあります。デザインを性能と一致させるために特記仕様には指定された素材や構法が明記される。工場で生産されるのとは異なり、注文主(発注者)の要求する形を設計図書にまとめたものが実施設計図書です。請負会社に提示し、見積書の提出を求めます。リスク管理とロスコントロールを専門家として交渉(ネゴ)し、適正価格値で契約書を取り交わします。合わせてロードマップを提出してもらいます。

  • 工事の進捗は請負者のマネジメントとなります。注文主の代理人として、工事監理をします。施工者は注文に至るまでの意志決定の経過を知りません。図面を基に、建築空間に違いが無いように施工指導を行います。また工事費の出来高支払額を確認します。設計段階で想定しなかった事態を発生させないために、施工者と発注者のコーディネーター役となります。

  • 公的基準を充たした上で、健康と安心を加味し、品質管理をします。注文設計の醍醐味は、こだわりをカタチに出来る事ですが、耐久性のある骨格(スケルトン)は品質を確保します。スタイルを優先する設備や装備品は時流に支配されますが、用途に合わせます。商品化された水廻り備品や太陽光発電パネル、照明器具は、設計者主導で、代理発注を計り、大巾な省コストに務めます。

  • こだわりの住宅は住む人、使う人の手入れしだいで長持ちし美しく古びて行きます。引き渡し時が完成ではなく、使いこなして磨きをかけます。自然エネルギーと人工のエネルギーを調和させて管理する仕組みもコントロールされつつありますが、全てを自動化(電化)した結果、大災害時に機能しないおそれがあります。住宅の価値は維持管理のしやすさの良し悪しで決まります。用と美を心得たメンテナンスをガイダンスします。

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